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幸せ貯金

子供が幼稚園に通うようになって、

ちょこちょこと集金が課される機会が増えた。

それはたいがい、数百円といった少額ではあるけど、

「釣銭のいらないようにお願いします」というのはテンプレート。

要らないときはジャラジャラあるけど、

必要な時には無い。

それが小銭。

小銭といえば学生時代、「幸せ貯金」というものをしていた時期があった。

その方法は、読んで字の如し。

夜寝る前に、その日にあった幸せなことを思い出し、

それに値段をつけて貯金をするというもの。

それは本当に小さなことでも良かった。

「嫌いな授業に出た」→50円

とか、

「電車で席を譲った」→100円

とか、

「蟻の行列を見つけた」→5円

とか。

自分さえ「幸せ!」って思えることなら何でも可。

なんて簡単なんでしょう。

それでたまに貯金箱を開けて、幸せ確認をすること自体が、ちょっと幸せ。

小銭ばかりかと思いきや、ごくごく稀に紙幣が入っていたことも。

自分、どんだけ幸せなんでしょう。

でも、貯金箱に入っている総額は二の次。

大事なのは、その小銭の数。

ジャラジャラたくさんある方が、

たくさん幸せを得たということ。

最近、日常に追われて小さい幸せを見落としている気がする。

幼稚園の集金に備えて、また幸せ貯金、してみようか。